フラメンコは約300年の歴史をもち、時代と共に姿・形を変えて残ってきましたが、そのスタイルは大きく2つに分けられます。ジプシーによる深く本格的なフラメンコと、非ジプシーによる他ジャンルを加えたモダンなフラメンコ。後者は世界中の劇場に広まった、あなたがよく目にするフラメンコのカタチです。一方、ジプシーたる本格的なフラメンコはスペインでも少なくなってきている現状。世界でも稀に見る鋭い感性を持つ彼らは、心の叫びを芸術に昇華させる才能を備えた民族です。彼らのフラメンコの踊りは家族によって伝承されるため、表に出にくいものであると同時に、名門と言われる踊りの家族は2つしか残っていません。その1つであるファルーコ一族は人数も多く、スペインでもよく見られますが、バルガス一族はなかなか表に出ず、非常に貴重なフラメンコの踊りの家系なのです。一般にジプシーの踊りは派手で激しい印象がありますが、バルガス家の踊りは一切媚びず、内なる深い世界を持ち合わせている点が特徴。またフラメンコの特徴であるサバテアート(靴音)は単にリズムの枠に収まらず、繊細なメロディを奏でます。開祖である父イシドロ・バルガス(同名)亡き後、唯一の跡継ぎである息子イシドロが見事にその芸を受け継ぎました。「フラメンコの真髄」とも言うべき伝統の踊り。今、フラメンコは日本で力強く息づいています。イシドロ・バルガスは数々の有名アーティストを生み出しているフラメンコ界の名家「ファミリア・バルガス家」の一員。父に踊り手「イシドロ・バルガス(同名)」、叔母に踊り手「アンヘリータ・バルガス」、叔父に歌い手「チャンギート」、その息子で従兄弟の歌い手「ボティート」など、脈々と受け継がれる「ファミリア・バルガス」の血は限りありません。中でもPUROフラメンコ継承者である「イシドロ・バルガス」の役割は大変貴重である。ヒターノの中でも彼独特のサバテアードには定評があり、モダンなコントラティエンポは絶妙で、エレガントさを持ち合わせた稀有な存在。あなたにフラメンコの<静>と<動>のふたつの血に触れていただきたい。
フラメンコ最新情報
2009/3/10 イシドロバルガス東京公演決定